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積層セラミックコンデンサー

 ラジオ作りに熱中していた小学5、6年生の頃を思い出した。
 
 昔のセラミックコンデンサーには「積層」はなかった。
 
 誘電体にチタン酸バリウムを使っているから、「チタコン」と言っていた。
 
 当時、このチタコンは新しかった。
 
 それ以前は、電極のアルミ箔2枚の間に油紙を挟んでぐるぐる巻きにしたのが普通のコンデンサー。極性はない。
 
 それから、ラジオの「電源回路」で使うコンデンサーは大容量の「電解コンデンサー」で油紙の代わりに電解液がはいっていた。
 
 なぜラジオの電源回路に大型のコンデンサーが必要かといえば、100Vの交流を直流に変換する必要があったからだ。
 
 そのために大容量のダイオード(半導体)(セレン整流器)か、プレート(P)(陽極)とカソード(K)(陰極)をそなえた2極真空管(整流管)を使った。
 
 交流のプラス部分だけ流してマイナス部分をカットする。
 
 これで飛び飛びの波形の「脈流」が出てくる。
 
 カットしたマイナス部分も生かそうと思えば、整流管を2本、裏返しにした回路を組み合わせれば交流を有効に使うことができる。
 
 それでもまだ脈流だからブーンと言う低周波雑音が発生する。
 
 これを均して平滑な直流にするのが電解コンデンサーの役割。
 
 山の高い時にコンデンサーに電気を蓄え、山が低くなった時に放電する。
 
 これでほぼ直流となり雑音が消える。
 
 コンデンサーとコイルを組み合わせて、アンテナとアースで受けた電波によって誘導された微弱な高周波電流と共鳴する回路を作る。
 
 この時、アンテナ線とアースを二極とし、その間の空気を誘電体とする一種の「空気コンデンサー」ができている。
 
 次に、高周波電流に重ねて送られてきた低周波の音声電流を真空管(検波菅)で分離(検波)して、その音声電流を増幅してスピーカーで音声に変換する。
 
 それで「整流管」「検波菅」「増幅菅」「出力菅」の4本の真空管でできているから「並四受信機」と言った。
 
 これが1945年以前のラジオの標準だった。小学5年生から6年生にかけての私の趣味のレベル。
 
 6年生から中学1年生(1951-1952)にかけては、最先端のスーパーヘテロダイン式ラジオ(電蓄とかポータブル型のラジオ)に移った。
 
 自分で書いた記録によれば、自作の小型携帯型スーパーヘテロダインラジオにかけた費用は1万円だった。
 
 全て新聞配達の給料(800〜1000円/月)で賄っていて、親からのおこづかいはもらっていなかった。
 
 電流の周波数とコンデンサーの容量によって、コンデンサーのリアクタンスが違うことを利用して高音を強調したり、低音を強調したり加減できる。
 
 インダクタンス(L)とキャパシタンス(C)は働きが逆になる。
 
 他には「バリアブルコンデンサー(バリコン)」雲母型コンデンサーなど。
 
 そして、当時新しいコンデンサーとして誘電体にチタン酸バリウムを使った小型の「チタンコンデンサー(チタコン)」が出現した。
 
 あれから70年経った今、チタコンが「積層構造」になって、さらに容量が大きくなって、しかも小型化したことを知った。

by Gonchan2019 | 2021-08-29 03:05 | 私のはじまりの記憶 | Comments(0)

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