立場的にも、年齢的にも、人生経験においても、人格的にも敬意を表すべき相手に対してすら敬意を感じることがなければ敬語は使えない、謙譲語や控えめな物言いができない。
身の程を知っていれば、相手に敬意を感じていれば、感謝の「情」があれば、心からの親しみの「情」があれば、自然に使い分けはできる。
使い分けができないのは「情」が欠落しているからだ。
英語や中国語にはもともとこんな言葉の使いわけはない。
しかし、言葉の発し方で敬意を表し、親しみを表現し、控えめな気持を伝える。
いずれにしてもそのような「ゆたかな感情」が欠落していればマニュアルの不自然な話し方にしかならない。心は伝わらない。